事業運営方針
令和2年度 軽米病院事業運営方針
基本理念
私たちは、地域に根ざした医療の実践と地域の保健・福祉との連携により、住民に信頼され親しまれる病院・地域づくりに貢献する病院を目指します。
基本方針
- 私たちは、少子高齢化社会に対応しながら、地域の一次・二次医療と県北における慢性期医療の提供に努めます。
- 私たちは、全ての患者の権利と尊厳を尊重し、安全で安心な医療に努めます。
- 私たちは、圏域の諸機関との連携のもとに、医療・保健・福祉が一体となった活動を展開するとともに、地域住民の健康の維持・増進に努めます。
- 私たちは、健全経営と効率的で良質な医療の提供に努めます。
事業運営方針
区分 | 項目 | 展開方法 |
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最重点1 | 新型コロナウイルス感染症対策の推進 | 県の基本的対処方針に準拠した対応【新規】 |
最重点2 | 病院機能評価の更新受審 | 更新審査に向けて体制準備・受審【新規】 |
分野 | 重点事項 | 展開方法 | |
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Ⅰ 良質な医療が提供できる環境の整備 | |||
1 | 満足度の高い良質な医療の提供 | ||
(1) | 診療応援体制の充実及び機能強化 | ①内科・循環器科・精神科・神経内科及び外科(月2回)の応援診療継続 ②医師充足率100%の維持 |
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(2) | 専門外来の充実 | ①糖尿病外来 ②看護の専門性の発揮 |
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(3) | 健康教室の開催 | ①生活習慣病教室 ②小児健康教室「にこにこ教室」(対象:小学4年生・中学生) ③高校生に対する糖尿病対策講演会(岩手県医師会事業に協力)【追加】 |
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(4) | 診療連携の促進 | ①地域医療福祉連携室機能明確化による連携強化【重点】 ②九戸地域診療センター(小児科)への診療応援 ③介護施設・福祉施設との連携、保健医療福祉連絡会議、地域ケア会議 |
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(5) | 近隣市町村との連携 | ①行政との連携により地域における医療・保健・福祉の実現(軽米町・九戸村) ②健康ふれあいセンターとの連携強化 |
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(6) | 病院機能の明確化 | 各種会議・地域懇談会等における情報発信 | |
(7) | 医師及び看護師の勤務環境の改善 | ①医師及び看護師の負担軽減委員会による対応策の検討及び実績評価 ②医療クラークの体制強化による医師の外来業務等の支援【新規】 |
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2 | 救急医療体制 | ||
(1) | 救急患者の積極的受入 | ①救急患者を断らない方針の徹底 ②救急車搬送患者の積極的受入 |
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3 | 医療の質向上 | ||
(1) | 看護の質の向上 | 看護師の役割発揮と評価 | |
(2) | 患者満足度の向上 | ①患者満足度調査の実施及び分析(基本的な接し方) ②当院独自の待ち時間調査を実施し、分析結果を公表 |
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(3) | 委員会活動 | ①計画的な委員会開催と開催状況管理 ②30分以内会議の推進(資料の事前配布等) |
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(4) | クリニカルパスの推進 | 多職種参加のパス委員会によるパスの見直しと症例の拡大 | |
(5) | インフォームドコンセントの徹底 | 患者満足度調査等で評価 | |
(6) | NST活動の実践 | 活動目標を設定し実践(ラウンドの実施) | |
(7) | ホームページの充実 | ホームページ内容の吟味と積極的な情報発信【重点】 | |
(8) | 広報誌の発行 | あしなみ(院内報) あかしや(院外報) |
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(9) | 心のかよう接遇 | ①接遇研修の開催 ②「気配り・あいさつ」運動の推進 |
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(10) | 大規模災害等防災体制の整備 | BCPに基づく研修・訓練等の実施【新規/局重点】 | |
4 | 各部門目標 | ||
(1) | 薬剤業務 | ①薬剤管理指導(指導料1,2)の推進 ②退院時薬剤情報管理指導料 ③入院患者持参薬の確認 ④病棟薬剤業務の推進(R1.7開始) |
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(2) | 放射線業務【追加】 | ①読影補助の推進(異常所見発見時速やかに通知) | |
(3) | 検査業務【追加】 | ①至急検体の報告時間の定期的な確認(45分以内)と 停滞事項の検証(機器トラブル含む) ②日医サーベイ:評価項目修正点96.5点以上、D評価ゼロ 日臨技サーベイ:A+B評価 98%以上、分析項目D評価ゼロ |
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(4) | リハビリ業務【追加】 | ①退院時リハビリテーション指導料 ②土曜日・祝日勤務の拡大 |
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(5) | 栄養管理室業務 | ①栄養指導の拡大(継続指導の推進) (局方針 BSC) ②特別メニュー(1食100円)、行事食(減塩、食財の日等)提供による食事満足度の向上 |
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Ⅱ 医療安全の徹底 | |||
(1) | 医療安全対策委員会活動 | ①委員会毎月開催、研修会2回以上開催 ②医療安全管理チーム会議の定期開催 ③インシデントレポートの分析及び対策 ④画像診断報告書等の見落とし防止するためのシステムの運用【新規/局重点】 ⑤診療に係る情報を確実に伝達・確認する体制等の構築【新規/局重点】 |
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(2) | 医療事故防止 |
①諸行為前後の安全確認の励行(レベル3以上) ②針刺し事故防止の徹底 |
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(3) | 業務応援の充実と強化 | ①二戸・一戸・久慈病院からの、薬剤師・放射線技師・検査技師・CE・MSW・WOC・医療安全管理専門員の業務応援 ②言語聴覚士の業務応援(H27.5~二戸HPより月1回) |
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①二戸病院への業務応援(検査・看護等) | |||
Ⅲ 良質な医療を支える経営基盤の確立 | |||
1 | 収益の確保 | ||
(1) | 効率的な病院運営 | ①経営企画機能の発揮(診療報酬制度に係る研修会開催) ②常に上位の施設基準を見据えた意識と対処 ③地域包括ケア病床の円滑な運用 ④療養病棟入院料2の施設基準の取得と円滑な運用【重点】 |
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(2) | 患者数の確保 | ①入院患者の確保 ・急性期病床(病床利用率) ・地域包括ケア病床(病床利用率) ・療養病床(病床利用率) ②外来患者の確保 |
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(3) | 収益の確保 | ①入院診療単価 ・急性期病床 ・地域包括ケア病床 ・療養病床 ②外来診療単価 |
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(4) | 差額病床利用の促進 | 差額病床利用率(徴収率)の向上 | |
(5) | 請求漏れ防止対策 | ①レセプト精度管理の計画的実施 ②医事経営課主催の部門別勉強会の開催 |
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(6) | 査定減防止対策 | ①査定率目標値の設定 ②委託業者と査定内容検討会の実施 |
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(7) | 適正な未収金管理 | ①医事経営課と看護部門の連携による未収金発生防止 ②過年度未収金高額滞納者との緊密な連絡・相談 |
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(8) | 収支計画と進行管理 | ①進捗状況の把握 ②全職員に情報の提供と共有 1・2→運営連絡会議資料として配布し周知する ③確実な加算算定に向けた看護師長会、医事課との意見交換(1回/四半期) |
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2 | 経費の節減 | ||
(1) | 効率的な費用管理 患者数とリンクした超過勤務時間数となること。 ただし、X線・検査は救急対応が主であり、一概には言えない。 |
①超過勤務手当の縮減 ※正規職員 ・看護・医療技術員・事務員→日々の業務を見据えた合理的な業務遂行 ②ノー残業デー及び定時退庁日の設定 |
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(2) | 材料費の節減 | ①薬品の適正管理 ・採用薬剤品目数の目標設定(一増一減) ・後発医薬品の導入推進 ②診療材料費の節減 ・診療材料検討委員会の定期開催 ・逆ザヤとなっている材料の解消 ・対医業収益比率目標値の設定(税込) ・原価意識の醸成(診療材料研修会の開催) |
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Ⅳ 医療を軸とした幅広い地域サービスの展開 | |||
(1) | 地域病院としてのサービスの展開 | ①訪問診療の継続 ②退院後訪問の推進 |
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(2) | 地域交流の推進 | ①夜の健康教室事業への継続協力 ②町の健康推進事業への積極的な参加 ③ふれあい看護体験の開催 ④地域住民を対象とした介護教室の開催 ⑤看看連携の強化と質向上に向けた地域連携研修会の開催 |
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(3) | 地域とのふれあい | 地域イベントへの積極的参加 | |
(4) | 地域ボランティアの積極的受入 | 構内、院内環境ボランティアの受入及び育成 | |
Ⅴ 環境への配慮 | |||
(1) | 温室効果ガス(CO2)削減 | ①環境管理マネジメントの運用管理 ・A重油 ・電気 ・ガス ・水道 ②一般ゴミ減量化の取り組み(リサイクル除き) ③一般廃棄物リサイクル率の推進 |
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(2) | 構内環境整備 | ①構内美化の日を設定(4月~11月)チャレンジデー、落ち葉拾い ②町議会議員及びシルバー人材センター合同による環境整備ボランティア【追加】 |
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Ⅵ 人材育成と意識改革 | |||
(1) | 職員の資質の向上 | ①職場研修の実施 ②外部研修生の積極的な受入 (医学生・看護学生・管理栄養士等) ③糖尿病療養指導士等専門資格者の活動強化 ④糖尿病認定看護師活動・強化 ⑤認知症看護認定看護師の活動強化【新規】 ⑥慢性疾患看護専門看護師の活動強化【新規】 ⑦地域につなぐ看護実践に向けた連携施設での体験研修 ⑧育成面接の活用 |
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(2) | 業務改善運動 | 認め合い、讃えあう職場風土作り。ちょこっと改善発表会の継続 | |
(3) | コンプライアンスの推進 | コンプライアンス確立の日(運営連絡会議と同)継続実施 | |
(4) | 心肺蘇生法(BLS)の習得 | BLS受講による指導者育成と院内講習会全職員受講 | |
(5) | 職員満足度の向上 | ①職員満足度調査の実施結果を踏まえ、各部門で取組み実践 ②年次休暇管理簿の活用による年次休暇の取得促進【新規】 |